2月27日のフジテレビ「セブンルール」は、醸造家の三澤彩奈さんの登場です。
三澤彩奈さんは山梨で100年近くもワインを作り続けている中央葡萄酒の5代目なんです。
そんな若くて美しい三澤彩奈さんが作った甲州グレイスワインが、イギリスの世界最大のワインコンクール(Decanter World Wine Award)で日本ワイン初の金賞、特別賞を受賞したのです。
日本ワイン初ですよ。すごいことですよね。
次回 2/27(火)よる11時20分オンエアの「#7RULES ( #セブンルール )」は、世界的コンクールで金賞を受賞。日本を代表する #ワイン醸造家 #三澤彩奈 に密着! #青木崇高 #YOU #本谷有希子 #若林正恭 #角舘健悟 pic.twitter.com/c0kW3rWzWh
— 7RULES (セブンルール) (@7rules_ktv) 2018年2月22日
それまで甲州ぶどうはバカにされていたそうですが、それを跳ねのけて日本ワインの実力を世界に認めさせた功績は計り知れないものだと思います。
筆者も日本ワインは外国ワインに劣るとずっと思っていました。
これを機に、日本ワインを見直す気になりましたからね。
そんな三澤彩奈さんのこれまでの努力の経過を調べてみることにしました。
目次
◆三澤彩奈(みさわ あやな)のプロフィール
まずは三澤彩奈さんのプロフィール動画をどうぞ
ワイン 女性醸造家の渾身のワインに世界が驚嘆した
三澤彩奈(みさわ あやな)
1980年生まれ 山梨県出身 37歳。
1923年創業、中央葡萄酒の4代目オーナーの長女として生まれ、現在は醸造責任者を務める。
日本の大学を卒業後、
2005年にボルドー大学ワイン醸造学部に留学しフランス栽培醸造上級技術者資格を取得。
その後、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチンで研鑽を積む。2014年に世界最大級のワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞。
2015年に2年連続となるリージョナルトロフィー(アジア地域最高賞)を受賞。引用元:ヤフーテレビ番組 https://tv.yahoo.co.jp/program/40846087/
現在は醸造責任者だけでなく、中央葡萄酒 取締役栽培醸造部長、三澤農場栽培責任者を務めるかたわら、執筆やワインコンテスト審査員を務めたりテレビ出演など精力的に働いています。
北海道中央葡萄酒代表の三澤計史は実弟です。
◆三澤彩奈の経歴
三澤彩奈さんは,中央葡萄酒始まって以来の女性醸造家です。
大学卒業後「女が蔵に入るもんじゃないという雰囲気」を振り切って2005年単身渡仏する」とウィキペディアには書かれていますが、「父のサポートもあり,家系では初めて,海外で栽培学と醸造学の勉強をさせていただきました」と彼女自身の手記に書かれていますから、留学の費用は出してもらったと思われます。
さらに渡仏したのは大学卒業後数年後のことですから、それまでにフランス語と英語を勉強して準備していたのではないでしょうか。
プロフィールで、日本の大学を卒業後と書かれていて大学名がないので調べてみるとネットでちらほら出身中学と高校は、中高一貫校の山梨英和中学、高校を卒業したらしいとの記述がありますので、大学も山梨英和大学かもしれませんね。
山梨英和はミッションスクールなので、英語教育は盛んだったでしょう。
❖留学先が伝統国と新興国に渡る理由
まずフランスに留学したのは、当然ですが、ワイン生産国の中心であり、伝統国であるからですね。
ボルドー大学ワイン醸造学部と、ブルゴーニュにある技術者養成学校で学び、フランス栽培醸造上級技術者資格を取得しました。
その後さらにフランスで勉強を続けるかどうか迷っていたときに、ワイン新興国に代表される南アフリカのステレンボッシュ大学院のコブス・ハンター教授の一言に心を動かされます。
それは「伝統国も,新興国も,アプローチが違うだけで,ゴールは同じである」というものです。
三澤彩奈さんは新興国のアプローチも学んでみようと思い立ち、今度は南アフリカのステレンボッシュ大学院に留学します。
何という行動力でしょう。普通じゃないですね。それだけワイン造りに情熱をもっているのです。
南アフリカのステレンボッシュ大学院を卒業して帰国した後も、三澤彩奈さんは、日本のワイナリーのオフシーズンである冬から春にかけては、南半球のワイナリーで仕込みをし、年に2度ワインを造る生活を6年間続けました。
その体験を通じて、ヨーロッパを中心とする伝統国のワイン造りは、歴史と風土を重んじ「どのようにワイン産地や,ブドウ品種をワインに表現するのか」に焦点が当てられ
オーストラリアや、南アフリカなどの新興国では、優れた技術力からコストパフォーマンスが良く「どういうスタイルのワインを造りたいか」ということが重視されているのだそうです。
ワインのスタイルとはどういうことなのか、筆者には理解できませんが、三澤彩奈さんは,日本のワイン造りにはこの両方の考え方が必要だと思ったのだそうです。
それで伝統国と新興国の両方に留学したのですね。
日本と南半球のワイン産地を行き来しているうちに、それぞれの国が持つ気候風土、文化や国民性、その国独自の知恵やノウハウにとても感動したとのこと。
良い思い出や人脈がたくさんできたようです。
❖三澤彩奈が5代目を継いでから
南アフリカのステレンボッシュ大学大学院に留学中、「甲州はこのままではいずれ淘汰されてしまうかもしれない」
という危機感と「日本の誇る甲州ブドウを世界へ広げたい」との思いから甲州ワインを育てる決意をして帰国します。
帰国後、2007年に実家の中央葡萄酒株式会社に入社しますが、その時、父である社長から「地獄へようこそ」
と言われたそうです。
「まさかと思ったけれど、
最盛期は帰る暇もなく蔵に寝泊まりし、睡眠時間は2〜3時間、ワイン造りに少しでも悪い影響を与えるものはさけている
ので、香水はつけない、味がわからなくなるのでチョコレートも食べないなど、本当に地獄のような生活です」と何かのインタビューに答えています。
ワインは80%が原料のブドウで決まると言われているので、自社の農園で、自ら甲州ぶどうの栽培も始めました。
工夫を重ねて、甲州ブドウの糖度は普通20度だったのが、25度まで高めることができました。
オンシーズンではワイン造り、オフシーズンは甲州ブドウの栽培と体力づくりと、一年中多忙になったので南半球でのワイン造りは前記の6年間で終わりになったのですね。
そんな地獄のような生活を続けながら、それでも先祖伝来の甲州ワインを造る情熱は消えないのかと思いきや、三澤彩奈さんにも、「何度も心が折れそうに」なった時期があったのです。
それはワイン醸造家として修行を行いながら「手掛けた商品は最後まで見届けたい」と輸出先をおとずれても「日本のワインはいらない」と言われたり、アポを無視されたりしたときです。
❖納得できるワインが作れた
何度も心が折れ、辞めようと思う中、2013年に、とうとう納得できるワインが作れたのです。
これを「キュヴェ三澤 明野甲州2013」として出荷し、国際コンクールに出品します。
※キュヴェとはフランス語で、ブレンドや良い樽のワイン、特別なロットのワインなどの意味。
三澤 は三澤彩奈さんの名字。明野甲州は、三澤農場がある山梨県北西部に位置する北杜市明野町で採れた甲州ぶどうを意味します。
明野町は、日照時間日本一を誇り、標高700メートル、日当たりと昼夜の寒暖差に恵まれた、ワイン用ブドウの栽培に適した土地です。
2014年に「キュヴェ三澤 明野甲州2013」がデキャンター・ワールド・ワイン・アワード (DAWA) で金賞を受賞。
これは「最も金賞を取ることが難しい世界的アワード」と言われています。
また、金賞受賞から選ばれる特別賞「リージョナルトロフィー (regional trophy)」も受賞し、この総受賞者数は1万5007銘柄中の126銘柄でした。
これまでバカにされていた甲州種葡萄による日本初の受賞はワイン界に衝撃をもたらしたのです。
三澤彩奈さん、辞めなくて本当に良かったですね。
以降、2015年、2016年と3年連続で金賞を受賞。
DAWA2016には「Grace Extra Brut 2011」「Grace Koshu Private Reserve 2015(グレイス甲州)」で
アジア初のプラチナ賞・ベストアジア賞を受賞。
甲州ワインの地位を確固たるものにしたのです。
三澤彩奈さんは、「ワインは自分を写す鏡」であるから、良い製品は自分を磨くことで生れることに気付いたのだそうです。
素晴らしい言の葉ですねえ。
理想のワインは「軸がブレない、まじめで謙虚なワインですね」とのこと。
さらに、「日本ワインの概念を覆すスーパー甲州を作りたい」とも。
◆三澤彩奈の結婚は
ここまで書いてきて、三澤彩奈さんの結婚のことは忘れかけていました。
これほどワインに夢中になって精力的に働いているのでは、とても結婚どころではないように思います。
ワインと結婚したのですね。
そんなうわさもありませんし。
さらに「メーカーズディナーなどの企画も行い甲州ワインの伝道師になりたい。
おばあちゃんになってもブドウ畑を駆け回っていたい」と語っているそうですから、結婚はどうでしょうね。
いま37歳ですから、まだ結婚して子供が授かる可能性もあると言えばあるのですが。
一緒にお仕事をしている中に、お婿さん候補がいると良いのですが。
こればかりはどうにもなりませんね。
跡継ぎのことが心配になりますが、三澤彩奈さんにはりっぱな弟さんがいます。
弟さんはカリフォルニアで7年間ワインを学んだ後に帰国。
独立して北海道中央葡萄酒の代表者として千歳ワイナリーで甲州ぶどうとは違って、北海道の気候に合う他の種類のぶどうワインを造っています。
甲州ぶどうが全滅しても、他のぶどうでワインを造れるというリスク分散を考えてのことかもしれません。
弟さんは結婚しているようなので、子孫が残る可能性はあります。
別に子孫でなくても、中央葡萄酒を引き継いていく人が出てきて欲しいですね。
◆甲州グレイスワインの評判や販売店
甲州グレイスワインは株式会社中央葡萄酒のブランド名で、グレイスとは、優美、優雅、恩恵を意味します。
甲州グレイスワインとは甲州ぶどうから造る優美なワインというような意味ですね。
従って、株式会社中央葡萄酒が作る甲州ぶどうを原料としたワインすべての総称が甲州グレイスワインです。
種類が多くてまだ全体を把握していませんが、多くのコンテストで優勝していて、今では世界の19か国に輸出されているといいますから、評判が良いのは間違いありません。
楽天ショップの中央葡萄酒店のレビューでも美味しいとの評判がほとんどです。
販売店はグレイスワイン ワイナリー
所在地: 〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力173
時間: 開店時間 9:00~16:30
電話: 0553-44-1230
ですが、楽天ショップが簡単ですね。ポイントも付きますし。
おすすめのワインは
✱デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード2016白ワイン部門のプラチナ賞・ベストアジア賞を受賞!
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✱ショップ・オブ・ザ・イヤー2017受賞記念セール開催中
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◆まとめ
2月27日(2018年)のフジテレビ「セブンルール」に出演する醸造家の三澤彩奈さんについて調べました。
あまりの甲州グレイスワイン愛に圧倒されました。
こんなに夢中になれるお仕事を持っている三澤彩奈さんがうらやましいと思いました。
なかなか一つのことに夢中になれず、色々なことをやっては、どれも半端で物にならない自分とは大違い。
せめて三澤彩奈さんの爪の垢ではなくて、三澤彩奈さんの造った赤ワインを買って飲んでみようと思います。
温泉旅行で勝沼町はよく通るのでグレイスワイン ワイナリーにも寄ってみたいです。
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