カンプリア宮殿(2018年9月13日)で、中古住宅をリノベーション
して、理想の我が家を提供する、株式会社リノベると、山下智弘社長
のことが放送されました。
リノベーションとは、リフォームよりも大規模な改修工事の事で、
既存の骨格(構造)だけを残して、他を変更し性能を向上させたり
価値を高めたりすることです。
日本全国空き家が増えて、マンションも幽霊屋敷になるのではないかと
心配していましたが、
中古のマンションの中身を丸ごと作り変え、住む人の理想の暮らしに
合わせたオシャレな間取りにしてしまうのが、リノベーション専門の
会社「リノベる」です。
名古屋で築47年のマンションに今、住む人が増え始めているとのこと。
リノベーションされた素敵な部屋を見学した人たちが、続々とその
マンションでリノベーションをして、移り住んでくるのです。
これがきっかけでコミュニティーが活発化し、様々な交流イベントも
開催され、住民同士の交流が活発になったのです。
その結果、マンションの人気が高まり、資産価値も上がったというから
すごいことですね。
我が家はマンションではありませんが、キッチンや風呂場をリフォームして
理想の我が家に近づきましたから、リノベーションをする人々の気持ちが
分かります。
新築を買うよりも、安く理想の我が家が手に入るのですから、うまい事を
考えたものです。
これで空き家問題も解決しますから、一石二鳥です。
目次
◆リノベる株式会社について
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3-10-13 TOKYU REIT渋谷Rビルにある
設立2010年4月の若い会社です。
業種は建設業 法人番号 7011001066411
事業内容はマンション・戸建てのリノベーション
一棟リノベーション・店舗・オフィス・商業施設の
設計施工及びコンサルティング
代表者 代表取締役 山下智弘
資本金 489,305,840円
社員194人、平均年齢29歳
扱う物件は、8割が築20年以上というリノベーション
の専門会社です。
株式は非上場ですが
主要株主は、三井物産株式会社、東京急行電鉄株式会社
株式会社静岡銀行、その他のそうそうたるメンバーです。
これから発展する会社ですね。
全国の主要都市を中心に28ヶ所で体験型のショールーム
・ギャラリーなどを運営していて、受賞歴も多くあります。
(参考文献:ウィキペディア)
❖株式会社リノベるの強み
リノベるは物件探しからサポートしており、長く住み続ける
ことができるマンションの見つけ方から指導します。
従来は、不動産会社、設計会社、工務店、住宅ローンは金融機関
とお客さんがバラバラに交渉しなければならなかったのですが、
リノベるは、それらを全部、最初から最後までワンストップ
サービスで、徹底的に買い手に寄り添うのです。
住まいはライフステージや時代により変わるものですから
リノベるの活躍に、大企業も着目しているそうです。
◆リノベる株式会社社長山下智弘の挫折とプロフィール
こんなうまいことを考えた社長の山下智弘さんが、どんな人か
気になったので調べてみました。
画像
お客に寄り添う #リノベる の #リノベーション、皆さん完成した部屋に満足。#猫 の道はリノベーションならではの改築ですね。もともと新築を売っていた山下社長。その時の経験が今のビジネスモデルに。#座右の銘 は「課題を価値に」でした。見逃した方は #テレビ東京ビジネスオンデマンド で! pic.twitter.com/2hfQdRLfqy
— カンブリア宮殿 (@cambrian_palace) 2018年9月14日
❖リノベる社長山下智弘の1度目と2度目の挫折
山下智弘(やましたともひろ)
1974年奈良県生まれ(現在44歳)
小学生のとき、父親が事業に失敗し両親が離婚。
四畳半二間の暮らしになり、学校の帰り道に遠回りして
家が友達にばれないようにした。—1度目の挫折。
高校、大学とラグビーで活躍。
1997年近畿大学理工学部卒業。
俊足をかわれリコージャパン㈱に入るもレギュラーになれず。
—–2度目の挫折。
❖リノベる社長山下智弘の3度目の挫折
1998年ゼネコンに入社。
古い団地の住人との立ち退き交渉で3度目の挫折をする。
山下智弘氏は、ゼネコンに入社して、「地上げ」を担当して
いました。
「立ち退く人はお金や新しい家が手に入り街は新しくキレイになる。
「こんな良い仕事はない」と信じていたのでした。
しかし、その時出会った一人の老婦人が、
「お父さん(夫)との
思い出の家を売りたくない」と立ち退きを頑なに拒否したのです。
それを山下智弘氏は粘り強く交渉して、
「今売れば、最新の広い
マンションになり、お孫さんの部屋もできるよ」と説得しました。
2年後、新しいマンションが完成し、その老婦人の元に駆け寄ると
喜ばれると思っていたのに、「あんたが私の人生を奪った」と
泣かれたのです。
山下智弘氏はショックを受け、新築物件をつくることが、みなを
幸せにするとは限らないのか。自分がやっていることは間違って
いるのかと初めて迷いが生じたのでした。
そのため、答えを探すために、長期休暇を取って、海外を放浪し
ます。
するなんて、すごいことですね。それほど真剣に生きている人は
そんなにいないような気がします。
立ち退いて新築のマンションができたのを喜んだ人たちも大勢いた
わけですから、それで良しとする人が大部分ではないでしょうか。
❖企業の原点
海外を放浪しているうちに、「古い住宅でも、自分なりに楽しんで
思い出を残して改修し、長く暮らす文化」を知り、それが、起業の
原点となりました。
3回の挫折を経験して、「ビジネスはお客様に寄り添うこと」だと
分かったのです。
帰国した山下智弘氏はゼネコンを退社して、設計などの基礎を学び
デザイン事務所、家具工房などを経て、
2010年「リノベる株式会社」を設立し社長に就任。
現在は、リノベーション住宅推進協議会理事も務めています。
CDや著書も出版して、
中古住宅を理想の我が家にする仕事に情熱を
注いています。
◆まとめ
現在の山下智弘社長なら、3回目の挫折で出会った老婦人の中古住宅
を、ご主人や家族の思い出を残して、理想の我が家を作ってあげる
ことができるのではないでしょうか。
挫折によって大きな成功を掴んだ山下智弘社長の生き方に感動しました。
挫折を経験することは決して悪いことではないのですね。
私にも、挫折は色々ありましたが、よく考えると、それによって
今の幸せがあるのだと、しみじみ思い至りました。
挫折にも感謝です。